原題 | Pendulum: How Past Generations Shape Our Present and Predict Our Future |
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著者 | Roy H. Williams, Michael R. Drew |
分野 | 社会/時事 |
出版社 | Vanguard Press |
出版日 | 2012/10/2 |
ISBN | 978-1593157067 |
本文 | 成功、正義、富、礼節、これらの言葉が指し示すものは時代によって大きく異なる。なぜなら評価の基準となる社会の価値観が常に変化しているからだ。では、価値観はどのように変化するのだろう? まったくのランダムなのだろうか? ――答えはNoだ。 社会の価値観はまるで振り子のように、「私」を重視する個人主義と、「私たち」を重視する全体主義のあいだを行ったり来たりする。この振り子ははるか昔から止まることなく揺れ続けている。 本書の前半では、童話や哲学などを例にとり、人類の価値観が振り子運動を続けるメカニズムについて説明する。後半では、おもにアメリカ社会にフォーカスし、第二次世界大戦や公民権運動などの具体例を通して、1920年代から今日にいたるまで、社会の価値観がいかに変化してきた様子を描写する。 現在、メディアからもたらされる情報は、一体どちらへの流れを指し示しているのだろうか? 本書を読む前と後では、きっと世の中の見方が変わっているはずだ。 |