原題 | Wer kriegt die Kurve?: Zeitenwende in der Autoindustrie |
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著者 | Ferdinand Dudenhöffer |
分野 | 経営/自動車 |
出版社 | Campus Verlag(独) |
出版日 | 2016/9/8 |
ISBN | 978-3593506074 |
本文 | 「フェルディナンド・ドゥーデンヘッファーは、おそらく世界の誰よりも自動車産業界を知っている」 ――ツァイト紙 ガソリン式自動車が誕生して約130年――この間、自動車産業は常に進化を続けてきた。革新的な技術がつぎつぎと生まれ、それとともに世界の国々も経済的な発展を遂げてきた。中央アフリカなど「モータリゼーション」に乗り遅れた国は、いまだ発展途上にある。他方、中国がここまで台頭したのは、自動車産業による恩恵だといえよう。社会は自動車によって、また自動車とともに変化してきたのだ。 そして今、自動車業界はまったく未知の世界へと足を踏み入れた――アップル、GoogleをはじめとするITの世界だ。インターネットのデータストリームが使われ、インテリジェント機能を備えた電気自動車が走る光景が、現実のものとなりつつある。はたして今の大手自動車メーカーには、将来にわたって主導的な役割を維持するだけの力があるのだろうか? 世界有数の自動車メーカー、ゼネラル・モーターズのCEOをつとめるメアリー・バッラは「今後5年間のうちに、自動車産業はこれまでの50年よりもはるかに大きな変化を経験するでしょう」と語っている。実際、自動車産業を取り巻く環境も劇的に変化している。ドイツ政府はすでに、2030年にガソリン・ディーゼルエンジンを搭載した自動車を原則禁止する方向で議論を進めている。今後、EUをはじめ、世界中に影響が及ぶのは必至だ。 カーブを曲がるハンドルを切るのは人間? それともコンピューター? そして、自動車業界はこの大きな転換期を生き延びることができるだろうか? 「自動車業界の教皇」と呼ばれる著者が、排ガススキャンダル、電気自動車、カーシェアリング、自動運転といったかつてない岐路に直面する自動車産業界の姿を浮き彫りにし、今後のクルマ社会が向かうべきヴィジョンを描く。 |