原題 | Skeletons: The Extraordinary Form and Function of Bones |
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著者 | Andrew Kirk |
分野 | 自然科学 |
出版社 | Ivy Press |
出版日 | 2016/8/1 |
ISBN | 978-1782404026 |
本文 | 想像してみてほしい。蛇口をひねって風船に水を入れ、その風船を割らずにもったまま階段をかけ上がり、窓を開け、風船を外に投げることができる機械を。このような機械を設計するとなれば、まずひとつひとつの動作を可能にしなければならないし、さらにその一連の動作を円滑にする方法を考えなければならない。だが、自然界にはこれらの難題をクリアできる器用な風船投げの機械が存在する。人間だ。そして、その基礎となっているのが、骨格である。 骨は自然界に存在する最も素晴らしい物質のひとつだ。丈夫でしなりがあり、さまざまな形、密度のものがある。ゾウのように大きなからだを形づくり、その重さを支えることもできるし、コウモリのように飛行できる動物を作ることまでできる。 本書は何百万年にもわたる骨格の発達過程や、動物が生きていくために必要な行動を骨がどうやって可能にしているかを、19世紀から20世紀初期に描かれた美しい版画とわかりやすい文章で説明している。さまざまな動物に共通する基本的な骨の構造やその比較、飛んだり跳ねたり泳いだりする一部の動物のみに見られる特殊な構造など、あらゆる視点から骨について学ぶことができるので、見ていて飽きない。科学を見て楽しむことができる書。 |