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原題 The Encyclopedia of Japanese Horror Films
著者 Salvador Murguia
分野 映画
出版社 Rowman & Littlefield Publishers Inc
出版日 2016/8/15
ISBN 978-1442261662
本文 ホラー映画は世界中で作られているが、日本ほど多くの作品が製作され、ヒットしている市場はない。1950年代の『ゴジラ』のようなSF恐怖映画から『自殺サークル』や『殺し屋1』などの暴力シーンに溢れる映画、『リング』シリーズのように世界中の映画ファンを恐怖に慄かせ、アメリカでリメイクされた作品など、Jホラーと呼ばれる日本のホラー映画は多種多様な作品を生み出している。

本書では、コメディー・ホラー、SFホラー、サイバー・パンク・ホラー、エログロ(エロティック・グロテスク)、アニメ・ホラーなども含めた20世紀から現在に至るまでの日本のホラー映画のほとんどが、作品ごとに詳細かつ包括的に、また、日本のホラー映画の歴史的背景の中で解説される。文化的背景や文学作品からの影響などにも言及され、参考文献も紹介されているので、資料としての利用価値も高い。主な映画監督や製作者、俳優、関連映画祭についてもページを割いている。