原題 | Ouwehoeren: verhalen uit de peeskamer |
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著者 | Louise Fokkens, Martine Fokkens |
分野 | 社会/女性 |
出版社 | 2011/9/16 |
出版日 | Bertram & Leeuw |
ISBN | 978-9461560353 |
本文 | 半世紀にわたって売春稼業を歩んできた双子の女性、69歳のルイーズとマルティーヌが書いた自叙伝。 その豊満な身体にお揃いの真っ赤なドレスをまとい、ハイヒールをはき、肩を寄せあう二人の写真が表紙のこの本は、本国オランダではクリスマスを前に、スティーブ・ジョブズの自伝を見事に破り、ノンフィクションのベストセラーリストで堂々の1位に輝いたという。 世界的に有名なアムステルダムの赤線地帯で、娼婦として長年、数え切れない男性客を相手に様々な経験をしてきた二人。今ではほとんど一掃されてしまった「飾り窓」と呼ばれる昔ながらのオランダの売春宿を代表する人物だ。 この「業界」に入るようになったきっかけから、いかにして自分たちで独立して「事業」を始めるようになったか、そして、売春の世界における「人と人との関係」が時とともにどのように変化してきたかに至るまで、“飾り窓の物語”という副題が示すとおり、二人が見てきた全てが面白おかしく語られる。 原題の“Ouwehoeren”は英語の“Bullshitting”の意味だが、何があっても「くだらないことよ」と笑い飛ばしながら、世の中をわたってきた二人の力強さの表れなのかもしれない。 原作に基づいて製作されたドキュメンタリーも、昨年11月にアムステルダムで開かれた国際ドキュメンタリーフェスティバルでセンセーションを引き起こした。注目を集める本書は、ベルギー、デンマーク、フィンランド、イスラエル、スウェーデンで発売され、英国、フランス、ドイツでも話が進んでいる。 |