作家が出版で世界戦略を立てる、新たな時代の幕開けです!
金子さんは塗り絵研究の第一人者。長年、国内はもとより、世界中の塗り絵文化を調査し、欧州を始め、ロシアや南米、その他の地域にも足を運び、20カ国以上の塗り絵を収集、塗り絵の歴史、文化、子供にあたえる影響等をつぶさに観察してこられました。昨今の塗り絵ブームの火付け役のひとりとしては、戦後、日本中の少女を魅了した蔦谷(つたや)喜一さんがいらっしゃいます。、金子さんは蔦谷喜一さんの姪御さんに当ります。『わたしのきいち』や、『THE きいちのぬりえBOOK』が、いずれも小学館からリバイバル出版されていますが、当時、きいちのぬり絵は、全国津々浦々、駄菓子屋の軒先でも販売され、毎月100万部を超える発行部数を誇っていたそうです。 さて、その金子さんが、今月から約一カ月間、ドイツで「日本のぬりえ展 Japanische Nurie-Malerei」を開催されています。ぬりえコンテスト、ぬりえに関する講演会など様々なイヴェントを通じ、日本文化を楽しみながら紹介される予定です。昨年NYで開催されたぬりえ展では、「きいちのぬりえ」の最大のポイントである、日本画の筆遣いを生かした揺らぎのない線の美しさ、繊細さ、構成力を持って描かれた可愛い日本の少女の絵のオリジナリティー等々が高く評価されたそうですが、さらにはぬりえが入った袋の表紙絵の鮮やかな色彩がポップであるとたいそう人気を博したと言います。 今回、ドイツのぬりえ展に合わせ、私どもの新規プロジェクトであるPublishing House Japanは金子さんが共著で出版された、『ぬりえの心理』(小学館スクエア)の英文翻訳書作成をお手伝いしました。 ![]() ![]() Publishing House Japan とは、今年、Japanese Writers’ House から派生して発足した英文出版サービスです。年間約150冊の翻訳を手がけてきたトランネットの翻訳ノウハウと、日本の作品を集め、翻訳権を世界中にライセンスしてきたノウハウとを生かして、英文翻訳書の作成、オンデマンド出版、米国市場流通、他言語へのライセンス等、日本の作品を全世界に広めるための様々な要件を完備しております。今後、世界規模での翻訳オーディションの開催も予定していて、日本の優れた作品と、世界のネイティブ翻訳者とのマッチングが行われ、これまで海外進出を諦めていた作家の方々に、新たな可能性を開くプロジェクトとなります。 »»» Publishing House Japan サイト 世界には数多くの言語が存在し、異なった価値観や文化が混在していますが、これまでの経験から言えば、まずは英文で出版すれば、これを足がかりとしてロシア、トルコ、ルーマニア、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、韓国、中国と様々な国々に伝播し、新たな可能性の扉が開かれてゆくようです。英文翻訳書の出版が、これほど大きな影響力を持つのだ、という事実の重さを日々実感しております。 さて、金子さんからメールが届き、23日にはぬり絵と脳との関係を題目にした講演が多くの人々の注目を集めているそうです。日本で始まった、大人のぬりえブーム、さらにぬり絵と脳との関係、いずれも海外では初のテーマだそうですが、そこで今回作成した英文書籍が役に立つようにと心から願っております。 (近) | |
| |
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 株式会社 トランネット 東京都新宿区市谷田町3-8(〒162-0843) 新杵ビル3F TEL:03 3513-5488 FAX:03 3513-5589 E-mail:info@trannet.co.jp URL:http://www.trannet.co.jp/ |