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    TranNet 海外 Hot Report
                 2005/12/17
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" アトランティック ZENフェア " 開催 !!
      第二回の招待国は le Japon!!


ZEN(禅)は長い間海外の多くの人々を魅了してきた。特にヨーロッパの人々は ZEN(禅)の中に、カトリックにはない“時空を越えた静けさ”を見出してきた。ZEN(禅)といえば日本の京都・奈良の寺、庭、そして池のある風景であり、ZEN(禅)とはまさに日本そのものの姿に映るのだろう。

          

ここフランスでは ZENは特にリラクゼーション、瞑想、自己啓発といったカテゴリーとも関連している。ZENの生き方こそが健康なライフスタイルへと導く鍵とも考えられているのだ。先日、フランス西部の中世都市ナント(Nantes)からさらに大西洋岸に60キロのところにあるバカンス地サン・ジャン・デ・モン(St-Jean-Des-Monts)で、美容・健康フェア『 アトランティック−ZEN 』が開催され、第二回となる今年、日本が招待国となった。

日本人が想像する「禅」とは異なり、会場での ZENの解釈はまさに“美しいライフスタイル”。ここでは、肩こりに悩む欧米人が15分マッサージ(15ユーロ=約2100円)をしてもらう姿や足もみ機能のついたマッサージ椅子にすわっておしゃべりする若者の姿も多く見られた。

                    

日本が招待国とあって、書籍セクションでは日本関連の書籍が豊富に揃っていた。今回は「大人向け」とあって日本の MANGAは少なかったものの、“キュイジーン・ジャポネ”として日本料理を紹介するレシピ集などが多数見られた。日本人でも難しい寿司のにぎり方を説明した『 Tout Sushi(すし全集)』から、『 Bar Japonais(日本の居酒屋小料理レシピ集)』までその種類もさまざま。フランス人から見た日本料理とはこんな風に凝縮されるのかと感心してしまう。

料理に限らず、盆栽や仏教、さらには風水やタオイズムとして欧米で人気の中国の道教の教えまで、広くアジア全体の世界観を扱う実用書が多く見られた。若いカップルから老夫婦まで幅広い年齢層の人がこうした本に興味を示していた。まだ踏み入れたことのない異国の地をこうやって夢見ているのかもしれない。


              

会場にはその他、日本庭園を再現した箱庭や盆栽販売コーナー、緑茶試飲コーナー、いけばなワークショップ、さらには日本の畳や布団などインテリア販売コーナーがあり、多くの人々がヨーロッパとの違いを楽しんでいた。招き猫からプチ仏像、日本の陶器までを扱ったお店「 Objectif-ZEN(目標−禅)」のスタンドは、まさに日本の伝統をうまく切り取って貼りつけたコラージュのよう。

              

ここの店長で、三重県で合気道を学んでいたシルバンさんは、お気に入りのSAMURAI姿で登場、「会場内に日本人が少ないのが残念」とこぼしながらも、「まぁ前世日本人だった僕がいるから」と会場を盛り上げていた。その他、会場には息子と一緒に歩く剣道着や柔道着を着たフランス人のお父さんの姿も見られ、日本古来の武道の人気も変わらず健在だった。



 店長シルバンさんのSAMURAI姿

禅といえば、日本なら静寂な寺、座禅など“真面目”で“無色”の印象があるが、この美容・健康フェアを見ていると、フランス人の ZENとは明るく、華やかな印象があった。ZENをうたった自己啓発書の多くも明るい緑やブルーなどの“快適さ”を前面に押し出していたのも印象的だった。健康−ZEN−日本という一見かけ離れたキーワードをフランス風にうまくまとめていたこのフェア、見学していてフランス人の想像力に改めて脱帽してしまった。

  <<取材・インタビュー>> フランス在住 TranNet 会員 玉置祐子さん


   プロフィール/フランス系通信社の記事翻訳を行いながら、フランスの田舎町でスローライフを満喫中。
                           

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