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  TranNet 海外 Hot Report
                     2005/11/08
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ボランティア・フォトグラファ
「山田真琴さん」提供 フォトアルバム
<< 2005年 Cool Japan
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ニューヨークのイースト・ヴィレッジで、NY市の民間団体FEVA(Federation of East Village Artists)による「ハウル・フェスティバル」の一部として「日本のお祭り」が開催され、ぐずついた天候にもかかわらず、約10万人が訪れた。

          

日本セクションは、地元のボランティアスタッフが早朝出動しバタバタと会場の設置を行い、琴や三味線の伝統楽器、着物の無料体験、金魚すくいの他、伊藤園のお茶にハウスの豆腐まで、色々と興味をそそるブースが50軒近く出店した。また、路上では和太鼓、空手のデモンストレーションや、半被(はっぴ)を貸し出しての神輿担ぎも行われ、会場を大いに盛り上げた。
今秋は、日本をテーマにした映画祭も多く開かれ、まだまだ Cool Japan 現象は続いていると実感した。ちなみにこのお祭りは来年も開催の予定で、日本からの出店も受け入れていく計画という。

今回、日本のお祭りの責任者として指揮をとったのは、NY在住のコンサルタント・竹永浩之さん。きっかけは、FEVA関係者より、10年前までイースト・ヴィレッジで催されていた日本のお祭りを復活させたいとの相談を受けたこと。日系コミュニティの企業・個人への呼びかけ、出店に必要な各種許可証の手配、地元での広報活動、ボランティアの収集など、全面にわたって監督を務めた。
今回は彼を通して、実際にお祭りに出店したベンダーの方にもお話を聞く機会をいただいた。

竹永氏は出店ベンダーに、積極的に「日本文化を体感させる」形での参加を勧めたという。「単に日本の伝統的、文化的なものを見せるだけではなく、半被(はっぴ)を着たり、琴を弾いたり、焼き鳥を食べたり・・・実際に触らせ、参加させた方が、もっと知りたいと興味を持つ米人層を増やしていける。長い目で、日本文化のPRや日系コミュニティの活性化につながる」。これから米国市場を狙うビジネスにとっても、テスト・マーケティングの感覚で参加できるお祭りは理想的な催しだ。

                      

この日、和風デザインのTシャツ販売を行った、マジック・ビーンズ 代表兼デザイナーの近藤環さんと広田牧さんは、約30種のTシャツを店頭に並べた。「予想以上の大盛況で、アッという間に1日が終わった」。通常、街中で開かれる路上市では、特に「日本」という切り口がないため、単独で日本というブランドを売らなければいけない。一方、お祭りでは、「日本の物を扱ったブースが隣り合って、全体で『日本』を売ることができ、その成果を実感した」と初参加の感想を述べた。

今回、米国市場で3年前より販売している「お〜いお茶」を出店した北米伊藤園の中尾匡宏さんは、「予想以上の人出に驚いた。グルメの多いNYでは、お茶に関して知識の深い方が非常に多く、商品の宣伝を効果的にできた」と振り返る。寿司ブームの影響もあり、最近は、米国でも生わさびやシソなどにこだわる人が増えてきて、日本の食材への関心の高まりを実感するという。「カテキンの効果とか、突っ込んだ質問をしてくる人が多く面白かった」。お茶をケース(ペットボトル24本入)ごと購入していく米人客も目立った。

               

豆腐ステーキからデザートまでの幅広い豆腐食品を販売する米国ハウス食品は、「すくい豆腐」のPRを展開。ネギやのり以外に、マッシュルームや天かすなど、米人好みのユニークなトッピングで楽しめる豆腐の食べ方を紹介した。



  お祭りボランティアの皆さん

NYには、チャイナタウンやコリアタウンはあるが、ジャパンタウンと呼べるエリアは存在しない。しかし、祭りによる「1日だけのジャパンタウン」を開くことで、竹永氏は、日系コミュニティに大きな経済効果をもたらせたと確信する。来年は、日本側からの出店参加を呼びかけたいと考えている。「日本人が、米国の市場で自分たちを試すためのドアを開くお手伝いをしたい」と語った。

                               レポーター NY在住翻訳者 明浦綾子


                         プロフィール/明浦綾子: ニューヨーク在住。ジャパン・ソサエティ
                         ーの広報スタッフとして活動。“Gourmet Magazine”はじめ米系メ
                         ディアを中心にリサーチ、ライター、翻訳活動も展開(まだまだ勉強
                         の日々)。
                         モットーは“When life hands you a lemon, make lemonade!”

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